*

台風の当たり年なんて100%あり得ないその理由

台風の上陸って、北海道・本州・四国・九州の本土の場合のみを言うのだそうです。それ以外の島々については「通過」という表現を使うのだとか。

荒天

荒天

気象庁のホームページによると台風は30年間(1981~2010年)の平均で年約26個発生し、昭和26(1951)年以降の台風の発生数の最多は39個(昭和42(1967)年)、最少は14個(平成22(2010)年)。そのうち平均で約3個が日本に上陸しているということです。この記事を書いている今日(2013/6/21)も、九州に台風4号が接近というニュースが流れています。みなさんも十分にお気を付けください。

さて。

台風の当たり年という表現がおかしい理由について

記録によると、台風の過去最大上陸記録は2004年の10個だそうです。こういうとき「今年は台風の当たり年だよね」という会話をついしてしまいがちですが、実はこの表現も間違い。

「当たり年」は農作物の収穫が多い年、または
良いことが多くて幸運な年のことをいう

つまり、当たり年という言葉はプラスの意味を持つ言葉。台風のような災害を伴う否定的な言葉の場合には用いません。台風がぶつかってくるというイメージがあるので、つい「当たり年」という表現を使ってしまいそうになりますが、どうか皆様、この言葉を誤って使わぬよう、そして何より台風の被害に遭わぬよう、くれぐれもご注意くださいね。


▼関連の深いこちらの記事もどうぞ▼

関連記事

「とんでもございません」はとんでもない誤用

「とんでもございません」という言葉を耳にすることが増えてきたように思います。目上の方に対して、そして

記事を読む

「恐れ入りますが」と「差し支えなければ」の意味の違いと使い分け ~クッション言葉とは

相手に何かを依頼するとき「恐れ入りますが(おそれいりますが)」「差し支えなければ(さしつかえなければ

記事を読む

「謹んでお詫びいたします」か「慎んでお詫びいたします」か!? ~謹むと慎むの違いについて

新聞[/caption] 新聞の購読部数が減っていることはみなさんもご存知かと思います。また

記事を読む

「姉妹都市」と「友好都市」の違い ~言葉一つにも配慮の必要な日中関係

私の住んでいる明石市では米国のバレホ市と姉妹都市提携を、そして中国の無錫市と友好都市提携を結んでいま

記事を読む

no image

毎日新聞・校閲グループさんのtwitter( @mainichi_kotoba )が勉強になりすぎる件

毎日新聞・校閲グループさんの呟き、いつも勉強になります。 【直したい表現】「体調を壊す」→○「

記事を読む

「お名前を頂戴する」という誤った敬語を使っていませんか? ~「頂戴」と「ちょうだい」の違い

「お名前を頂戴(ちょうだい)できますでしょうか?」という表現はよく耳にします。しかし、この「お名前を

記事を読む

「押っ取り刀(おっとりがたな)で駆けつける」の誤用と正しい意味と ~おっとりしてません!

「押っ取り刀(おっとりがたな)で駆けつける」という表現を「ゆっくり落ち着いて行く」という意味で考えて

記事を読む

気が置けない相手はどんな人? ~気の許せない相手との違い

気が置けないという表現も、本来の意味から間違って使われていることが多いような気がします。 ・彼

記事を読む

「ご多忙のところ」は使わない方が無難 ~多忙と多用の使い分け

多忙[/caption] 「高い席から失礼かと存じますが」「僭越ながら」と言ってはいけない理

記事を読む

ツッコミを意識した言葉の選び方が会話を生み出す、その実践

新しいクラス、職場、組織。最初はお互いのことがよくわからないなかで、次第に自分の居場所を見つけていく

記事を読む

Google


▼よく読まれている記事▼


「老舗(しにせ)」という言葉の意味と由来を紹介します

代々続いているお店のことを「老舗(しにせ)」と言いますが、今回はこの

kaifuku
「回復」と「快復」の意味の違いと使い分け ~快復と書いてしまうと誤用になってしまうのか

この記事を書いている今、実は頸椎間板ヘルニアで苦しんでいて、リハビリに

bankokuki
「万端」と「万全」の意味の違いと使い分け、誤用について ~「準備万端」と「準備万全」、正しいのはどっち?

「旅の用意は全部できたよ、さぁ出発しよう!」 このように、あらゆ

tenteki
「お休みさせてください」「お電話します」の「お」は必要かどうか、誤用ではないか、敬語として適切かどうか考えてみよう

欠勤の連絡をするときなど、「お休みさせてください」「お休みさせていただ

suiren
「往生」という言葉の使い方には注意が必要! ~「往生」と「他界」の意味の違いと誤用、使い分けを知っておこう

以前「ご冥福をお祈りします」という言葉は安易に使ってはいけないという記

→もっと見る

  • 西端 康孝 / コピーライター・歌人・川柳家

    コトバノを運営している神戸のコピーライター西端です。川柳や短歌で日常を綴る短歌と川柳とマカロニとというブログや徒然に毎日を表現する川柳をこよなく愛する明石のタコというブログもやっていますので、良かったら遊びにきてください。書いたり取材したり講演の仕事も承っています。
PAGE TOP ↑