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なぜ「情けは人のためならず」は正しく使われるようになった? ~反対の意味になる諺は何?

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「情けは人のためならず」の正しい意味はひとに対して情けをかけていけば、まわりまわって、自分に戻ってくるよ。だから積極的に親切にしていこうねということ。その人のためにならないから、親切にしすぎるんじゃないよーという意味ではありません。ただ、この「実際はこっちの意味が正しいんだよ」知識について、「情けは人のためならず」の場合は比較的多くの方に知られることになってきたように思います。

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なぜ、誤用から正しい用法に戻りあるのか

1960年代、マスコミによって「最近諺の使われ方がおかしい」という報道がされたようです。そのとき、誤用の多い諺の代表例としてこの「情けは人のためならず」が取り上げられることが多かったのだとか。書籍や雑誌で雑学的に紹介されたこともあり、そのときに、「本来の正しい意味は?ブーム」がやってきたようですね。

2000年代になって、再び、同様の報道がありました。またインターネットが一般にも浸透し、コンビニなどで雑学の本を見かける機会も増えてきました。クイズ番組が多かった時代でもあり、このような知識に意識関心も向きやすかったのでしょう。第二次「本来の正しい意味は?ブーム」がやってきて、どうやら間違って使ってはいけない諺っぽいぞ・・・と認知されるようになってきたようです。

情けは人のためならずの反対の意味の諺は何?

情けは人のためならずの反対の意味の諺は次の通り。

慈悲が仇になる
恩が仇
情けが仇
情けの罪科
情けも過ぐれば仇となる

どんな諺も、その反対の意味を表すモノがあって面白いですね。自分に都合の良いものだけを受け入れてもいけない。人それぞれの、場面それぞれの考え方やとるべき姿勢があるということを示唆してくれているようです。

ひとに親切であることは勿論ですが、ひとのしてくれた親切にも気付くことの出来るよう、感受性のアンテナを張り巡らせて優しさを伝播させていきたいものですね。