起業してまもなく、色々な交流会や勉強会に参加するようになります。
それは社会人になって間もないころの雰囲気。すでに存在している組織にあとから自分が加わる場合、空気に慣れるまでは発言も躊躇してしまいます。旧態依然とした縦社会や上下関係に、特に若い世代は反発を覚えることもあるかもしれません。不条理な理屈を押し付けられて腐りそうになってしまうことがあるのは、どんな時代のどんな集団でも、様々な年齢や経験のある人たちが集う場である限り、仕方のないことなのかもしれませんね。
反論をすることもひとつですが、一歩引いたほうが周囲からの評価を得やすいということを意識すると、そんな混沌とした状態から浮いてくることが出来るようになりました。
自身が退けば相手が高まり、そして自分が高まる
井端 高木監督への態度に“反省”「バチが当たった 天罰です」(スポニチアネックス) – Y!ニュース中日の井端選手。前日に高木監督と口論になりかけた自分を戒め、配慮のなかった態度を反省しています。コメント欄を眺めていても、井端選手の態度に概ね好意的な反応。ブランディングとは、トイレの前にお店を作ることだでも書きましたが、自身が退くことで相手を高めるという行為が、結果的に自分の評価をあげることにつながっています。井端選手、男を上げたわけですね。
集団や組織のなかで、不条理に立ち向かうこと
それは強い精神力を必要とすることですが、受け流す余裕を持つこともまた、自分自身を守るためには大切なことです。そしてその余裕が、自分の価値を高めるのであれば。
集団や組織のなかで、不条理に立ち向かうためには受け流すことが大切。
「本当にその通りで、自分に配慮が足りませんでした」と退く言葉を使ってみる
上辺だけの反省は良くないという意見があるのは承知。
それでも、不条理に押しつぶされてしまうよりは、味方の増えるこの方法で難を乗り切ってほしいと思うのです。それが青さゆえの反発であったとしても、今を凌いで、いつか気が付けば良いだけのこと。いつか謝罪と感謝を伝えても遅くはありません。一歩引くは、百人の味方を連れてくる。人脈とは名刺の数ではなく、そんな姿勢に集まってくれた人たちのことを言うのかもしれません。