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「意外」と「以外」、「意外」と「案外」の使い分け

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混同しがちな「意外」と「以外」、そして「案外」と「心外」の使い分けについてご紹介します。
それぞれの言葉の持つ意味(比較)を簡単にまとめてみましょう。

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以外は「物事」に、意外は「想い」に。
案外は「意外よりも程度が弱く」、心外は「良くない結果」に用いる。

まとめてしまうと簡単ですが、知識として覚えようとしてもすぐに忘れてしまうもの。その見分け方を知っておくと使い分けが容易になります。意外と以外、その使い分けで悩んだ場合は「思っていたよりも」と読み替えて意味が通じる場合は「意外に」を使うと覚えておくといいかもしれません。思っていたよりも軽かった、だから、意外に軽かった。思っていたよりも知っている人が少なかった、だから、意外に知っている人が少なかった。逆に、「あなた思っていたよりも、女性だ」はおかしな日本語になりますね。だから、あなた以外は女性だ、が、正解となります。

意外と案外ではどちらの方が強いか

「意」という字には心がある通り、想いの強さを表しています。つまり、ある事象に対して心に強い期待(予想)を抱いているということ。案外は(ふーん)と鼻で返事をするようなニュアンス。つまり「意外」ほどは強くないことになります。

・意外に忙しくはなかった
・案外忙しくはなかった

であれば、「意外に」の方がもっと忙しくなることをイメージしていた感じですね。

ちなみに「心外」という言葉は、良くない結果に用います。

・君がそんなことをするなんて、意外だ。
・君がそんなことをするなんて、心外だ。

前者は単なる驚きを示しますが、後者になると、怒りや悲しみのニュアンスが含まれます。

校正作業をしていると「意外に」多いのが、これらの単語の誤った使い方。
「心外だ」なんて、相手を裏切ってしまうことのないよう、使い分けを意識していただきたいものです。