「言ってることは正しいと思うんだけど、なんか、疲れるんだよね」と評されてしまう人がいます。
どれだけ自分の知識や技術に研鑽を積んでより良いものを提供しようとしても、そこに人間臭さや曖昧な要素がなければ、相手に断続的な緊張を強いてしまうことになります。無駄を省きすぎて隙をなくしてしまうのは、もしかすると、鉄仮面の奥に自分の表情を押し殺してしまうことになりかねません。
百冊の教科書に書かれている正論よりも、「しんどかったね」のたった一言が心を溶かすこともある。
知識を積み上げたところで、自分が上から目線になっていないかどうか。積み上げるとは、懐を深く掘っていくことであることを心得ておきたいものです。