頼まれごとは、試されごと。
頼まれる仕事にNOではなく、その仕事によって自らが伸びる可能性を信じてYESと答えよう。
とても綺麗なフレーズです。自分のことをまだまだだと思っている人には、YESと答えるための勇気のひと言になるのかもしれません。どんな匠も、最初は未熟からのスタートでした。YESという旗を振らなければ、いつまでも経験という財産を得ることは出来ず、ヒヨコはヒヨコのままの生き方をしていかなければなりません。
二択に悩んだら、この言葉を思い出してみる。
それは、とても大切なことだと思っています。
頼まれごとは、試されごと。この言葉を、自分の心が決めるのなら。
大切なことは、この言葉は、自分の心が決めるものであるということだと思います。
つまり、なにかを頼まれた側が、少し成長する自分のイメージを想い描いて動き出すときの言葉であって、何かを頼む側が便利に相手を利用するために使う言葉であってはいけないということ。
それは打算であり、それは上から目線であり、それは無責任であり、それは丸投げではないか。
頼む側はつい、心を動かそうとこの言葉を使うことが多いのですが、相手にこうなってほしいという未来の物語のないままに何かを投げることは、怠慢以外の何ものでもないのではないでしょうか。
君のためを想うとき、君の明確な物語を描いたか。
人はつい、過去の栄光を語りがち。
若い人たちを疲弊させないためにも、僕たちは、「いつかわかる日がくるよ」という以上の明確な物語を、しっかりと伝えていくだけの術を身に付けたいと思うのです。
人は疲れて、だけど、人の行間に期待をする生き物であるのだから。