スーパーでラップに包まれて売っている魚。
よーく見てみると、「2匹」でパックされているものと「3匹」でパックされているものがあることに気付かされます。この組み合わせにしておくと、2人家族、3人家族、4人家族、5人家族・・・と、さまざまな家族の形態にあわせて販売することが出来るので、「2,3の法則」は、生鮮食品売り場の基本(当たり前のおもてなし)であるとされています。
さて、ここで、裏返し。
これが商売の基本、当たり前のおもてなしであると考えるのならば、「2,3の法則」を利用せずに3匹以上のパックだけを販売しているお店にはどういう意図を読み取ることが出来るでしょうか?
長く続いている商売ほど、「誰がお客さんであるのか」を意識しつづけている。
「こうやって売れば効率がいいな」よりも「こうやって商品を用意すれば、喜んでいただけるな」という心配り。自分たちのお客さんが誰なのかを問い続けながら、お客さんの気持ちに先回りした心をご提供していくこと。僕は、そんな商売人の誇りを見習って、今日も「いらっしゃいませ」と「ありがとうございます」に心を込めたいと思うのです。
ひとはひとからモノを買う。
だからこその。