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辞書だって変化する! 「敷居が高い=高級そうで入りにくい=誤用」の意味が広辞苑第七版では改められた!

jisyo
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以前、「敷居が高い=不義理があってその人の家に行きにくい」が正しい意味で、「敷居が高い=高級そうでそのお店に入りにくい=誤用」という記事を書いたことがあります。

何をもって誤用とするのか、それを誰が言い出したのかというのは判断の難しいところですが、コトバノでは、記事を書いた当時に出版されている辞書や文献などを基準として、「一般的に使われているもの」と「誤用とされているもの」を区別するようにしています。

広辞苑第七版で改められた「敷居が高い」の正しい意味

「敷居が高い」の誤用に関する考え方は「紙」と「識者」のあいだで大きな隔たりがあったような気がします。辞書では「誤用」、識者たちは「誤用ではない」という考え方。たしかに、辞書が出版されるよりも前に存在した出版物では「高級そうで入りにくい=敷居が高い」の用い方をしているものも多くありましたので、どのタイミングで「敷居が高い誤用説」が紙の世界で用いられるようになったのか、正確な経緯は不明です。

2017年12月に出版された広辞苑第七版では、この「敷居が高い=高級そうで入りにくい=誤用」という考え方を完全に打ち消し、正しい使い方であると表記されるようになりました。

2017年12月に発売開始となった広辞苑の第七版では「高級だったり格が高かったり思えて、その家・お店に入りにくい」という表現が付け加えられました(第六版まではこの表記はありませんでした)。

引用元:「敷居が高い」の本来の意味と誤用 ~レベルが高い、自分には合わないという意味ではない | コトバノ

言葉の使われ方は確かに時代によって変化していくものですが、辞書の説明が変化するというのを目撃できるのも興味深いことです。今回、元々の記事に追記を行いましたので、そのあたりをぜひ、ご確認ください。