《季節の言葉:秋隣》8月8日、9日、10日は白桃の日
うだるような暑さの毎日。「うだる」ような暑さとは? ~蝉の鳴く温度と松尾芭蕉の句となんて記事を書いたこともありましたが、水分も塩分も十分に意識して、まだまだ続くこの暑さを乗り切っていきたいものです。
夏の盛りに秋の話題をお届け。少しでも涼を感じてもらうことが出来ればと思っていますが、言葉の力、表現力。さて、皆さんの想像力にどれだけ触れることが出来るでしょうか。
8月8日、9日、10日が白桃の日である理由
この時期にスーパーに並ぶ桃たち、瑞々しい果汁が疲れを癒してくれます。
八(は)、九(く)、十(とう)なので、8月8日から10日は白桃の日
語呂合わせで8月8日から10日までは白桃の日とされているのですが、桃の食べごろは7月から9月なので8月に制定されているのでしょうね。このダジャレを思い出しながら、優しい果肉に涼を求めてみるのもいいかもしれません。テレビでも紹介されたという白桃ソフトクリーム、いつかは食べてみたいと思っています。
季節の言葉「秋隣」
秋隣は夏の季語。立秋に入るまでの言葉ですが、あえて、立秋の今日、紹介してみることにしました。
秋の気配がすぐそこにあるね、角を曲がった先にはもう、待ってくれているね。
そんな秋の気配を漂わせる夏の終わりの言葉。目や耳、鼻の感覚に敏感なひとほど、この「秋」を感じやすいのかもしれません。
松が根に小草花さく秋隣 正岡子規
言葉に関する知識とは少し異なりますが、毎年、立秋の日以降、僕が毎日twitter検索で探してみる言葉が「小さい秋」。地域やひと、それぞれの感性や手段で表現される秋の気配が楽しめるようになるのがこの頃なのです。高校野球も終わるお盆過ぎには、検索結果に並ぶ小さい秋の連続で、まさに涼風至る雰囲気を楽しむことが出来ます。
夏、うだる。それでも、涼風は少しずつきっと。
鳴き声や雲の形、草木の色や風の温度の変化を見つけては、「小さい秋を見つけた」と心あるままに、呟き、伝えてみるのも素敵ですね。涼のお裾分け、まだもう少しだけ続く暑さのなかで、それぞれに優しく。
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