祝儀袋や不祝儀袋(香典袋)についていた水引きを外してお金を入れる、自分の名前を書く。そうして元の形に戻そうとするとき、包み方がわからなくなってしまうことがあります。お金や袋を用意するのに比較的余裕のあるご祝儀とは違って、不祝儀(お香典)は急いで準備をされることも多いのではないでしょうか。包み方の意味をしっかりとイメージしておけば、急の際も包み方で混乱することはなくなりますね。
祝儀袋と不祝儀袋(香典袋)の折り方、包み方について
祝儀袋と不祝儀袋の裏折は上包みの端を内側へ折り曲げて包みますが、慶びには上、弔事には下という折り方のルールがあります。
祝儀袋と不祝儀袋の折り方:
慶びごとは天を向くから上向きに
弔事はうつむいて悲しむので下向きにと覚える
結婚式のお祝いなどは慶びごと、明るい空を見上げて末永い幸せを祈るので祝儀袋の端が上を向くように折るのが正解。また、お見舞いの場合も、体調が上向くようにという願いを込めて端が上を向くように折ります。
一方、通夜告別式といった弔事では、悲しみでうつむいてしまうので不祝儀袋の端が下を向くように折ることになります。嬉しいことがあれば空を見上げて、悲しいことがあれば地面を向いて俯いてしまうというのは想像しやすいのではないでしょうか。
字が下手で祝儀袋の表書きに困ったら
筆や筆ペンで書くことに慣れない人にとって、祝儀袋の表書きは憂鬱なもの。祝儀袋の通販を行っているところでは、その表書きの代書や代筆を無料で行ってくれるところがあります。
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楽天で祝儀袋と検索すると、色々な袋の種類があることがわかります。そしてそのほとんどに代書や代筆無料と書かれてあることからも、通販系ではこのサービスがほぼ標準化してきているということがわかりますね。
不祝儀袋に蓮の絵が描かれている理由
不祝儀袋に蓮の模様が描かれている理由は蓮の花の上、極楽浄土に生まれたいという願いのため。つまり蓮の模様の描かれた不祝儀袋やかけ紙は仏式に用いられるもので、キリスト教や神式には用いません。
また仏式の場合でも「ご霊前と書かれた香典袋は使わない方がいい」ということについては以前こちらの記事でご紹介しています。
10秒で分かるご冥福を祈ってはいけない理由 ~御霊前と御仏前のその違い | コトバノその他、弔事に関する記事として「逝去という言葉の使い方について」も紹介していますので参考にしていただけると幸いです。
「弊社社長が逝去いたしました」という言葉を使ってはいけない理由 | コトバノ