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配布と配付の違い ~答案用紙を配るときに使うのは?

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テスト!テスト!

参議院選挙が近づいてきました。

参院選:道選管、選挙公報を刷り直し 全281万部 記載ミス、一部配布済み /北海道- 毎日jp(毎日新聞)

印刷会社を経営していると、こういうニュースにどきっとさせられます。たった一文字の違いで、その会社や関係者の方の運命や人生が大きく変わることも。ミスをしないようにすることも大切ですが、ミスはあるものという前提で、チェック体制を強化することも大事なのでしょうね。肝に銘じたいと思います。そして、どうかこの印刷に携わった民間業者の方々に不当な皺寄せが来ませんように。

配布と配付の違い

上の記事の見出しでは「配布済み」という言葉が使われています。では「配布」と「配付」はどう違うのでしょうか。

配布とは、広く配ること
配付とは、個々に配ること

配布の「布」は大きく広げるイメージ。だからビラや印刷物などをたくさんの人に配るときは「配布」を使うんですね。一方で配付とは個々、ひとりひとりに渡すようなイメージ。テストのときに先生が問題用紙や答案用紙を配りますね。そういうときは「配付」を使います。

配付の「付」の意味は

配付の「付」という字には「手渡しをする」「そこまで持っていく」という意味があります。「付け届け」などの表現も、その意味合いから来ていますね。「布」は広げる、「付」は手渡しをする。漢字の持つイメージや意味を知っておくと、使い分けに困ったときに思い出すヒントになりそうです。