代々続いているお店のことを「老舗(しにせ)」と言いますが、今回はこの「老舗(しにせ)」という言葉の意味と由来を紹介します。
「老舗(しにせ)」の意味と由来
老舗(しにせ)は「老」という字があるので「年齢を重ねた店舗」のような印象を受けますが、実は当て字なのです。
「老舗(しにせ)」は当て字
「仕似す(しにす)」という「仕えて似せる(真似る)」が由来
「老舗(しにせ)」の由来となるのは、仕似す(しにす)という動詞。
「仕似す」は文字通り「仕えて」「似せる」という意味です。
つまり、先人に「仕えて」仕事を行い、その先人の姿勢や所作、心意気などに「似せて」いくことから、「(先人を)真似る」が「老舗」の由来ということになります。
老舗とは、先代からのやり方を「真似て」、そのお店や会社の「伝統を守っている」ということ。
歴史はあるけれども、先代とはまったく異なる方法でそのお店を切り盛りしている場合は、老舗という言葉の持つ本来の意味からは少し外れてしまうかもしれませんね。