どれだけ知識のある人が書いた日本語の文章でも、思い込みやうっかりミスで不適切な表現になってしまうことがあります。客観的に文章を評価してくれる校正というチェックを経て、文章は人に伝わる完成度の高いものになっていきますが、今回は無料で使える校正サービス「日本語文章校正ツール」のサイトをご紹介します。
避けるべき表現をチェックしてくれる「日本語文章校正ツール」
日本語文章校正ツールはYahoo! JAPAN 校正支援WebサービスのAPIを利用して提供されています。
日本語文章校正ツール – フリーで使える表現チェック・文字校正支援Webツール校正してほしい文章をテキストエリアに貼り付けてボタンを押すだけ。動作は軽快で、パソコン以外にiPhoneやスマートフォンからも利用できます。
試しに「ベートーヴェン」と入力してみると、人名表記の間違いを指摘してくれました。誤りの理由と場所を指摘するだけでなく、言い換えの例まで示してくれるのが有り難いですね。
サイトの凡例によると、「人事異同→人事異動」に見られる誤変換。「的を得る→的を射る」という誤用。禁忌・不快語である「○○女史→○○さん やばい→まずい」。「モルジブ→モルディブ」「キャノン→キヤノン」「ベートーヴェン→ベートーベン」などの外国地名表記の間違い、固有名詞表記の間違い、人名表記の間違い。「セロテープ→セロハンテープ」という登録商標など不用意に使うべきでない用語やら抜き言葉、機種依存文字などを指摘してくれるということになっています。
二重否定や助詞不足の指摘、そして長くなりがちな言い回しをスッキリした表現にする冗長表現も指摘してくれるということなので、ビジネス文書や公文書の作成など、特に体裁を重んじられる日本語文章の作成時には重宝しそうですね。
(※「日本語文章校正ツール」サイトの紹介は、2014/5/4現在のサービス内容に基づいて行っています)