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「お日柄も良く」は雨でも使っていい言葉 ~お日柄の意味と六曜の意味・読み方

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結婚式のスピーチの冒頭などで「お日柄もよく」という挨拶が使われることがあります。この「お日柄」とはどういう意味なのでしょうか。

お日柄も良くの「お日柄」は天気とは関係のない言葉 ~六曜とは

結婚式

お日柄という言葉、天気とは関係がありませんので外が雨のときに挨拶に使っても差し支えありません。お日柄とは空模様のことではなく、六曜のいう吉兆のことなのでした。

お日柄とは六曜(六輝)で示される縁起の良い日、時刻(吉兆)のこと

大安(たいあん) : 一日中◎。
友引(ともびき) : 正午だけ×、午前午後は○。
先負(せんまけ) : 大人しくしておく方が良いが、午後は○。
先勝(せんしょう) : 早めの行動が○、午後は×。
赤口(しゃっこう) : 正午だけ○、その他は×。刃物、火、死を想像するものに注意する日。
仏滅(ぶつめつ) : 一日中×、ただし、何かを始めるのに良い日という解釈もある。

解釈については諸説あるようですので、一般に浸透している違いを記号でまとめてみました。ただ、現代では六曜について意識しすぎるのは良くないという考えもあり、一部の仏教や団体からは使用を禁止されていることもあります。もちろん六曜を慎重に扱うところもありますので、郷に入っては郷に従え、それぞれの考え方に沿った日柄の選び方をするのが好ましいと言えるでしょう。

雨の日の結婚式のスピーチに覚えておきたい文例

「お日柄」という言葉は天気とは関係がないという話をしました。ただ、日柄という言葉を感覚的に天候として認識されている方が多いのも事実。特に結婚式のスピーチは秋や梅雨の長雨時にされることが多いので、その無難な言い換えを覚えておくのも良いと思います。

雨天、天候の悪いときに「お日柄もよく」を使いたくない場合は、

「あいにくの空模様ですが、お二人の幸せそうな表情に私の心は澄み渡っています」
「雨上がりの虹を見上げるような、ご両家のおめでたい席にお招きいただきまして」
「冷たい雨の降るなか、あたたかい笑顔で登場されましたお二人に」

といった表現を使うと効果的。つまりそう、雨の日の結婚式のスピーチでは、雨という言葉の持つ「暗い」「冷たい」というイメージを利用して、その反対の「明るい」「温かい」という言葉を織り込むと雰囲気の良い挨拶となるのですね。

雨は暗くて冷たいもの。
そのネガティブなイメージを利用して、
反対語の「明るい」「温かい」を織り込むと
挨拶はスマートになる

人前で話すのは難しく、スピーチでは覚えてきた(書いてきた)文章をそのまま読み上げることが多くなりますが、冒頭、または文末の挨拶に少しでもタイムリーな話題を入れると、お祝いを向けられる方はもちろん、その場に居合わせる方々の心を和ませることに繋がります。ピンチをチャンスにするのも言葉の力。どうかその雨の向こうに、心温まる時間が広がりますようお祈りしております。