木の葉丼は関西独自のものだった! ~木っ端微塵と木っ葉微塵、正しいのはどっち?
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最終更新日:2013/07/29
140文字で変わる表現力 木っ葉微塵と木っ端微塵, 木の葉丼, 誤用
親子丼の鶏をカマボコにしたもの、それが木の葉丼。これって関西の食文化だったんですね。
ところで「親子丼」って冷静に考えたら残酷なネーミングですよね。親子丼があるから他人丼もある。面白い。
「他人丼」と呼ぶ料理は、鶏卵の親である「鶏」以外の肉(牛肉や豚肉など)を使用した卵とじの丼ものを指す。牛肉・豚肉を使用したこのような料理を「開化丼」と呼称することがあるが、明治初年に始まった文明開化の象徴となる獣肉料理であったからである[2]。
引用元:他人丼 – Wikipedia
文明開化の象徴のひとつが他人丼! これも興味深い話ですねぇ。
木っ端微塵と木っ葉微塵(こっぱみじん)はどちらが正しいか?
「こっぱみじん」で検索してみると、木っ端微塵、木っ葉微塵、両方の漢字が使われていることが多いのがわかります。誤用の多い「こっぱみじん」、さて、正しいのはどちらでしょうか。
木っ端微塵(こっぱみじん)とは、原形をとどめないほどに細かく砕けること
細かく砕ける、粉々に砕けるので、「葉っぱ」よりも「木そのもの・木のくず」と考えた方がわかりやすいですね。こっぱみじん、漢字では木っ端微塵と書くのが正解となります。余談ですが、このブログを書いている人間の名前は「西端」です。
木っ端仕事って何?
「木っ端」には「とるにたらない」「つまらない」という意味もあります。木っ端のあとに名詞が続いて、その名詞がつまらないものであることを表します。「木っ端仕事」「木っ端役者」という使い方をしますので、「西端」とあわせて覚えておくといいかもしれませんね。
・・・・・・関西のネタで始まったので、関西らしく自分の名前でオチをつけてみましたが、さて。
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