阪神淡路大震災後、神戸では「ペットのしつけ」への意識が高まりました。避難所や仮設住宅に移り住むにあたって、周囲の方への配慮から動物たちと離れて暮らすことを余儀なくされた方が多かったんですね。周囲に迷惑のかけることのないしつけが出来ていれば、一緒に暮らすことが出来たという無念がそうさせたのでしょうか。
福島で犬にかまれる事故増加 震災ストレスで攻撃的に? (朝日新聞デジタル) – Yahoo!ニュースこんなニュースもありました。ペット、されど家族。血の繋がりはなくても、心の絆は強くて。ひとつひとつの命が尊重されるようであってほしいと心から願います。
続柄の正しい読み方について
さて、今日はそんな、家族の話。繋がりを表す「続柄」という言葉について。
「続柄」は、「つづきがら」と読むのが正しい
続柄は「ぞくがら」と読んでしまいがちですが「つづきがら」と読むのが正解。もっと正確に言えば元々は「つづきがら」と読んでいたものが、最近は慣用的に「ぞくがら」と読むことも許容されつつあるという感じですね。辞書などを見ると「ぞくがら」でも出てきますが「つづきがら」を参照するような書き方をしています。はっきりと「ぞくがらは誤用」と書いている辞書もあります。
「つづきがら」と変換してみると「続き柄」と表示されるのがわかると思います。もともとあった「き」がおちて「続柄」が使われることが多くなって以後、この「ぞくがら」という誤った読み方が広まり、慣用的に定着していったようです。役所などでは「続柄(ぞくがら)」と読み仮名を振った用紙が使われることもあるくらい、この誤読は一般に定着してきていますので、今では「誤り」とするのも微妙になってきましたが、本来の読み方を知っておいたうえで、状況に応じた使い分けをしたいものです。
伯父と叔父、伯母と叔母の違いは?
続柄に関係する話題として、混同しがちな「伯父と叔父」「伯母と叔母」の違いについてまとめておきます。
伯父・伯母は父母の兄・姉
叔父・叔母は父母の弟・妹
おなじ「おじさん」「おばさん」でも漢字によって関係が違うんですね。我流の覚え方ですが「伯」という字は白がある。年上の方が白髪が多いと紐づけておくと間違いにくいと思うのですが、状況によっては怒られてしまう可能性もある区別の仕方かもしれません。あくまで、区別のための覚え方として参考になりましたら。