「ライバルに煮え湯を飲まされた」という風に、相手からひどい目に遭わされる、悔しい思いにさせられるという意味で「煮え湯を飲まされる」を使うのは誤用。若い世代を中心に「煮え湯を飲まされる」を誤った意味で使う人たちが増えてきているようです。
「煮え湯を飲まされる」の正しい意味は
 
「煮え湯を飲まされる」という表現は、誰に煮え湯を飲まされるのかというのがポイントになります。
「煮え湯を飲まされる」とは、信頼している相手や身内から裏切られること。敵やライバルにひどい目に遭わされるという意味ではない。
「煮え湯を飲まされる」の正しい意味は、信頼している相手や身内から裏切られること。他の諺でいうと「飼い犬に手を噛まれる」と同じ意味になります。
差し出されたものが水だと信じていたのに、それが煮えたぎったお湯だった。たとえば敵から差し出されたものであれば、それは本当に水だろうかと疑ってかかることでしょう。水以外のものであるはずがないと信じて口にしたところ、煮え湯だった。差し出されたものに何の疑いも持たない相手、それは普段から信頼している存在であるということ。言葉の意味に迷ったら「敵に手渡された水を、水だと信じて飲むだろうか」と思い出せば良いでしょう。
文化庁の調査でも「煮え湯を飲まされる」は誤って使われていることが多いとわかった
文化庁の国語に関する世論調査でも「煮え湯を飲まされる」という表現が、若い世代を中心に誤用されてきていることがわかります。
平成23年度の国語に関する世論調査では、全体の2割程度の人が「敵からひどい目に遭わされる」という誤った意味で「煮え湯を飲まされる」を使っていることがわかります。20代になると4割以上の人が誤用、または正しい意味を知らないと回答しています。言葉は変化していくもの、「煮え湯を飲まされる」の誤用例もいつかは意味の一つとして容認されていくときが訪れるかもしれませんが、いまのところ、この誤用例を掲載している辞書などはないようです。
 
											 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
							
							
							
															 
										
					 
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